「縁」から「絆」へ

5年ほど前から色々な形でお世話になっている、ロシナンテスというNGOがある。

北九州に本部を置き、高校のラグビー部のOB会が主な資金源に
なっているという、日本のNGOとしてはかなり異彩を放っている団体だ。

ロシナンテス

NPO法人ロシナンテスのウェブサイト

もともとはアフリカはスーダンでの医療活動を活動の柱とする団体だったが、
今は、活動分野を医療をベースにしながらも教育やスポーツなどにも広げ、
震災を機に、宮城県仙南地区での復興支援の活動もするようになっている。

見方によっては、「活動に一貫性がない」とか「行きあたりばったり」とか、
そんな感想も聞こえてしまいそうな、そういう活動をしている。

でも、実はここのところ、団体の経営幹部の方々とゆっくりとお話する機会に恵まれ、
その過程で、ロシナンテスの根底には、多くの人を惹きつけて離さない、
事業内容を超えた揺るがない信念が流れているということを痛感させてもらった。


ロシナンテスの活動は、代表の川原さんがたまたまスーダン大使館の
医務官として働いていた時に、目の前に困っている人を目にしたことで始まった。
今回の東北支援も、たまたまロシナンテスの医療チームが日本にいた際に
震災があったのがきっかけで、自然発生的に活動をスタートしたという経緯がある。

「ロシナンテスは目の前の困っている人たちとともに歩み続けるんだ」

そう経営陣が口を揃えていうように、ロシナンテスの活動には、たまたま出会った
目の前の人たちとの「縁」を大事にして、そして、その人たちとずっと一緒に寄り添って、
「縁」を「絆」になるまで育てていくという、とても強い行動規範が息づいている。

自分たちも含めて、会社を辞めてNPOの活動なんかをしていると、
「なぜそんな活動をしているのか?」とか「どうして今やっている活動が必要と思ったのか?」
といった質問を投げかけられたり、また、自問自答をすることがかなり多い。

もちろん、こうした質問に対して論理的にもっともらしい答えを用意することもできる。

でも一方で、そういう論理的な答えというのは基本的に後付けである場合が多いわけで、
ほとんどの場合、突き詰めて考えていってしまえば、人が何かをやりたいと思い立つのは
「たまたまご縁があったから」ということに落ち着いてくるのではないだろうか。

なんというか、このロシナンテスという組織は、気張っておらず、自然体なのだ。

そして、不思議なもので、僕を含めた多くの人間が、この組織の
そうした恐ろしいほどに真っ直ぐで愚直な姿勢に惚れて、応援してしまうのだ。


今の世の中、大義や目的を深く考えて、その上じゃないと動かない場合が多い気がする。

でも、目の前のことを見て、感じて、そこで自分が直感的に考えたことを行動に移すという
潔さがなければ、新しい時代を切り拓くことなんてできないんじゃないだろうか。

自分も、なんというか、そんな気持ちいい生き方をしていきたい。


NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715
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