だれをバスに乗せるか

新しいスタッフやインターンが加わってくれたということもあり、
先日、「強化合宿」と銘打って、初年度の振り返りや今後の方針について
泊まり込みで議論をするため、東京を離れて長野の方まで足を伸ばした。

ワゴン車をレンタルして、東京にいるスタッフ全員でワイワイと長野に
向かったのだけど、免許を持っていない使えないインターン生の代わりに
ハンドルを握っていると、ふと、ある本の一節が脳裏に浮かんできた。

浮かんできたのは、「だれをバスに乗せるか」という一節。
出典は「ビジョナリーカンパニー2」という、あまりにも有名なビジネス書だ。


ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
(2001/12/18)
ジェームズ・C. コリンズ


この本には組織というものを考える上で大切なことが沢山書かれていて、
あまり本を熱心に読まない僕ですら、この本だけは繰り返し読んで、
色々なことをただひたすらにノートにメモしたということを覚えている。

そういえば起業してから読んでないなぁと思い、せっかくの機会なので少し
読み返してみたのだけど、改めて、刺激的な内容だなぁと思う箇所が多かった。


「だれをバスに乗せるか」の章の副題は「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」
というものだけれど、これはなかなかスゴいことを書いているんじゃないだろうか。

どんな企業でもNPOでも、最初に組織が実現したい世界観や事業モデルがあって、
その上で、それを実現するのに最適な人材を集めるのが正攻法じゃないかと思う。

でもこの本は「はじめに適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、
その後にどこに行くかを決めるべきである」
という無茶苦茶な主張をしている。
ミッション達成に全力を注ぐNPO経営者としては、ちょっと納得できない部分もある。

ただ、長野行きのワゴン車に乗り込んだ仲間たちの顔を改めて思い浮かべてみると、
そこに乗っていたのは、「よくもまぁこんなに最高のチームが集まったなぁ」と自分でも
感心してしまうくらいに最高のメンバーなわけで、ちょっと待てよ、という気になった。

そう、実はよくよく考えてみると、もしかしたら自分たちも
人選びから始めて組織をつくったのかもしれないのだ。

クロスフィールズが創業した日に、創業メンバー2人で最初に決めたのは
"Misson(果たすべき使命)"でも"Vision(実現したい世界)"でもなく、
団体としての"Core Values(大切にしたい価値観)"なるものだった。

このCore Valuesの内容は恥ずかしすぎて団体スタッフとしか共有していないのだけど、
イメージとしては「情熱を持とう」とか「ワクワクする瞬間を大事にしよう」とか、
はたまた「健康でいよう」とか、そんな青臭さ全開の文言がツラツラ並んでいる感じだ。
要は、どんなことをやるにも、これは大事にしていきたいよね、という主旨の内容だ。

僕たちは図らずして、「バスの行き先(何をやるか)」の前に、自分たちが
「だれをバスに乗せるか(どんな組織でいたいか)」を決めていたのかもしれないのだ...


前述のビジョナリーカンパニー2の「だれをバスに乗せるか」という章は、
以下のような言葉で締めくくられている。

何を達成できたとしても、時間の大部分を愛情と尊敬で結ばれた人たちと過ごしている
のでなければ、素晴らしい人生にはならないからである。愛情と尊敬で結ばれた人たち、
同じバスに乗っているのが楽しい人たち、失望させられたりはしない人たちと時間の大部分を
過ごしていれば、バスの行く先がどこであろうと、まず間違いなく素晴らしい人生になる


この言葉、本当にシビれる。。。

実は僕たちも事業拡大に伴って新規にスタッフを採用しようと計画しているのだけれど、
「だれをバスに乗せるか」ということは、とにかく大事に大事に考えていきたいと思う。

強化合宿
↑ワゴンを運転中の自分(本当にどうでもいい写真ですが)

NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715
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まとめtyaiました【だれをバスに乗せるか】
新しいスタッフやインターンが加わってくれたということもあり、先日、「強化合宿」と銘打って、初年度の振り返りや今後の方針について泊まり込みで議論をするため、東京を離れて長野の方まで足を伸ばした。ワゴン車をレンタルして、東京にいるスタッフ全員でワイワイと長...
  • 2012/06/08 07:27
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