自分の進む道をWANT→MUST→CANで考える

なんだか自己啓発本のような記事のタイトルをつけてしまって
妙に気恥ずかしいのだけど、ちょっと思うことを書いてみる。

ちょっと前に、クロスフィールズの留職プログラムに参加中の
某企業の社員さん(僕たちは"留職者"と呼んでます)に現地で
密着して過ごすという、僕にとって最高に幸せな機会があった。

社会課題の解決に奔走するNPOの世界にどっぷり浸かる留職者の
方々は、活動に取り組んだり、NPOの人たちと話をする中で、本当に
沢山のことを学んでいく。今回も留職者の方々の深い学びを聞いて、
僕個人としても、とてもとても刺激を受けた。

その中でも、今回とても印象に残ったコメントが、これ。

「これまで会社の中では、自分自身が成長することを第一に掲げ、
 "できること"を最大限に広げるということをずっと意識してきた。
 でも、NPOの人たちは"やりたいこと"や"やるべきこと"を大切に
 していて、自分たちだけではできないことも、周りを巻き込んで
 何とか達成しようとしていることに驚いた」


これは、とても大事な発想の違いだと僕は思う。上のコメントからも
浮かび上がってくるように、企業に務めるビジネスパーソンの多くは、
"CAN(できること)”から発想して自分が進むべき道を決めている。
自身のCANを広げ、その時持つ力にあわせ、やることを決めるイメージ。

一方、NPOの世界での思考体型は、団体が掲げるミッションから来る
"MUST(使命としてやるべきこと)"がベースになっている。自分たちが
できるかどうかというCANの話は横に置いておく。もしできなければ、
できるように頑張る。それでもできなければ、誰かに助けを求めて、
何とかしてやり切る。いわば、"できるようになるまでやり続ける"という
考え方だ。ちなみに、僕が知っている優れたNPOのリーダーたちは、
みんなこの思考様式がものすごく強いように思う。意志と執念の力だ。


実はこの発想にこそ、企業が学ぶべきことがあると僕は思う。

通常の事業活動では、企業は自社のリソースで何ができるのかを考える。
それはそれで当たり前なのだが、元気のない企業の方々と話をしていると、
目の前のCANばかりを考えてしまって、自分たちの可能性を狭めている
ように感じることもある。そこから、新しい何かが生まれるはずもない。

何か新しいことをやってやろうとか、イノベーションを起こしたいという
気概を持つ企業やビジネスパーソンであれば、CANのことは一度忘れて、
"MUST(企業の使命や個人の志)"にこそ立ち返るべきだと、僕は思う。

多くの個人や企業が、自分たちのCANを増やすことに必死すぎる。
"MUST(やるべきこと)"を定めて、自分に必要なCANの領域を見定め、
その後にCANを広げた方がよっぱど近道なんじゃないだろうか。


で、そうなると、NPOの世界での思考様式について更なる疑問が浮かぶ。
どうやって彼らは自分たちのMUSTを定めているのか、ということだ。

これについて、この間話をしたNPOのリーダーは、こんなことを言っていた。

「僕は"自分のやりたいこと(WANT)"を突き詰めているだけ。
 だから楽しいし、だからこそ、本当に全力を賭けることができている」


実は最初からMUSTなんてものはない。WANTにこだわっているうちに、
自然とMUSTは決まってくるというわけだ。WANTがまずあって、MUSTが
決まって、最後にCANを考えるという考え方が、このリーダーの流儀だ。

好きなことをやるのが、第一歩。
僕はとても好きな考え方だ。


と、なんだか取り留めもない話になった気もするし、やっぱり
自己啓発っぽい内容になってしまった気もするけど、自分の中では
妙にストンと来る話だったので、思い切って長々と書いてみました。

以上です!

NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。

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