仲間の卒業と、「NPOへの転職は片道切符」という時代の終焉

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今月末で、クロスフィールズの大切な仲間の1人が卒業する。

もとはといえば、彼女は僕の大学時代の先輩だった。
ひょんなことで知り合い、なぜだか意気投合して、それ以来、
5年くらいにわたって色々なことを青臭く語り合った友人だった。

そんな彼女は、タイミングがたまたま噛み合ったことで、
創業2年目を迎えたばかりでよちよち歩きのクロスフィールズを
見るに見かね(笑)、強力な助っ人としてジョインしてくれた。

前職はコンサルティング会社でマネージャーをしていた彼女は、
それはもう優秀で優秀で、更に持ち前の前向きで明るい性格もあって、
まさにクロスフィールズの屋台骨として、大活躍してくれた。

彼女がいなかったら成立しなかったことが、一体どれだけあったか…
考えただけで、恐ろしくなってしまう。


そんな彼女がいなくなるのは、もちろん寂しいし、心細い。
でも同時に、彼女の卒業はクロスフィールズにとって
嬉しくてたまらない出来事でもあったりする。

なぜか。

そもそも彼女は、期間限定でクロスフィールズに加入した。
今後もビジネスセクターで活躍していくことを目指す彼女は、
更なるステップアップを目指す前に、一定期間だけでも
自分が本当にやりたいことを突き詰める時間を持ちたいと、
クロスフィールズで働くことを決意してくれたのだ。

でも、一方で僕はすごく不安だった。

確かに、クロスフィールズでの仕事は、企業での仕事と比べても
圧倒的にチェレンジングだと思うし、プロフェッショナリズムも
厳しく求められる、最高に成長できる環境だと自負している。

ただ一方で、NPOという怪しげな組織に加入した人のことを、
一般社会は「世捨て人」として切り捨ててしまうのではと心配していた。
これまでもビジネスセクターから鳴り物入りでNPO業界に転職する
という人はいたけれど、その逆はほとんど聞いたことがかない。
「NPOへの就職は片道切符」という言葉が、聞こえてくるほどだ…

でも、彼女は僕のそんな不安をよそに、ビジネスセクターに戻る
切符を平然と手に入れた。しかも、第一志望の転職先に受かり、
担当していた転職エージェントが驚くくらいのキャリアアップを
遂げて、ビジネスセクターへと華麗に戻っていくのだ。


彼女がこうしてNPOからビジネスセクターへと戻ることは、
日本のNPO業界にとって、とても大きな意義があることだと思う。

彼女が切り拓いた道は、近い将来、きっと多くの人たちが
通るようになる。そして、やがてその道は当たり前の道になり、
「NPOへの転職も、民間企業への転職と変わらない往復切符」
だと誰もが思えるような未来は、きっとすぐにやってくる。

彼女が踏み出したのは、そんな世界がやってくるための、第一歩だ。

僕はそんなスゴいことをやり遂げた彼女のことを心から尊敬するし、
同時に、そんなことをやり遂げた仲間が、クロスフィールズという
組織から出てくれたということが、誇らしくてたまらない。

そして、実はクロスフィールズという団体が目指しているのは、
様々な領域(Field)の橋渡し(Cross)をするという、
彼女が体現しているような働き方を広めていくことに他ならない。

そんなわけで、彼女のこれからの挑戦を、僕は全力で応援します。
これからも頑張れよー、ごっつぁん!!

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NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。

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