終戦記念日に、日本とシリアの平和を願う

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※ 下の文章は読んでも読まなくてもいいので、どうかこちら
   「シリアの平和を願う署名」に協力して下さい!30秒ほどで簡単にできます。



今日は8月15日。日本の、68回目の終戦記念日だ。

ニュースを見ていても、閣僚が靖国を参拝するかどうか
ばかりが話題となっていて、「平和」について考えるという
本来の意味合いが薄れてしまっている気がするのだが、
最近の僕は、「平和」について真剣に考える日々が続いている。

理由は、青年海外協力隊で約2年間を過ごした
自分の第2の故郷とも呼べる国、シリアの惨状だ。


シリアでは、2011年3月に始まったと言われる紛争により、
10万人以上が命を落とし、全人口の4分の1以上にあたる
550万人以上が住んでいた家を追われる状況になっている。

今や、僕の住んでいた辺境の村にも、紛争の影響は及んでいる。

僕の最も親しい友人とは、紛争が始まってからは特に密に連絡を
取り合ってきたけれど、はじめは「心配するな」と言っていた友人も、
日を追うごとに電話口の声が不安を隠せない様子になってきた。

そしてついに先週、珍しく彼の方から電話がかかってきて、
「ダイチ、お願いがある。僕と家族を助けてほしい」と伝えられた。

こんな言葉を彼から伝えられたことは今までなく、驚くとともに、
彼の心中を察すると、胸が張り裂けそうな気分になった。

彼は5年ほど前に念願の結婚を果たし、2人の子どもが産まれたばかり。
まさにこれから幸せな生活が始めるというところだった。
1人目の子どもが産まれたのは紛争が始まる直前だったのだが、
その時には僕も妻とともにシリアを訪ねてお祝いをしたものだった。

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↑2010年の暮れに訪ねた時に撮った友人の長男の写真

いまや彼とその家族が住む村では、全人口の半分以上が村を捨てて
避難する状況だ。既に村を逃げているのは比較的に経済的に恵まれて
いる人々だ。決して裕福な方ではなく、また、幼い子供や年老いた
母親と暮らしている僕の友人は、なかなか村を出れずにいた。

そんな彼が、「もう限界だ」と言っている。

いままさに、何人かの友人たちと具体的な計画を話し合っている
ところだけど、自分が何かをすることで友人とその家族の生命を
救えるのだとしたら、本当に何でもしたいと心から思っている。



そして、こうしたシリアの現状を見るに見かねて、
勇敢な行動を起こした、尊敬する友人がいる。

彼の名は、田村雅文。33歳だ。

Masafumi Tamura

彼は青年海外協力隊としてシリアで働いていた時の同期で、
かけがえのない友人の1人だ。彼は、シリアの紛争が始まって
1年が経ったある日、会社を退職してシリア支援の活動をする
ことを決めた。奥さんと子ども2人を日本に残し、今はシリアの
隣国ヨルダンでシリア難民の支援の活動にあたっている。

また、日本国内でも、彼の呼びかけに賛同した青年海外協力隊の
仲間やシリアに滞在したことのある人たちは、彼を代表として
シリア支援サダーカという団体を立ち上げた。「シリアのために
何かできることを」という想いで、手弁当での活動を続けている。


しかし、日々状況の悪化するシリアの惨状にもかかわらず、
残念ながら日本国内ではシリアに対する関心は高いとは言えず、
むしろ低下しているとすら感じられるくらいだ。

そこでサダーカでは、「シリアの平和を願う署名キャンペーン」
と銘打ったインターネット上での署名キャンペーンを立ち上げた。

8月15日の終戦記念日から9月21日の国際平和デーまでの約1ヶ月間、
日本と世界それぞれが平和を祈願する日を区切りとし、
シリアの平和を願う声を集めるキャンペーンだ。いまこのタイミングで
少しでも多くの人にシリアの現状に対して目を向けてほしいという考えだ。

www.change.org/peace_for_syria
↑こちらがオンライン署名サイト上のキャンペーンページのURL。
 トップページには、シリアの平和を願う動画も公開されている。

この署名キャンペーンについてのプレスリリースはこちら




なお、このキャンペーンを実施するにあたっては、僕の友人である
ハリス鈴木絵美の運営する「change.org」というサービスを利用させて
もらっているが、とても簡単にインターネット上で署名ができ、
それをfacebookやtwitterで拡散できるという、素晴らしいサイトだ。

キャンペーンについて相談したところ、彼女からこんな言葉をもらった。

「残念だけど、こういう国際問題の署名を集めるのは、日本ではすごく難しい。
 1,000筆集まったら、それはスゴいことだと思うよ」

そんな経緯もあって、今回の署名キャンペーンでは、"1000筆"という目標を
1つの区切りとして設定している。ぜひ何としもこの目標を達成して、
少しでも多くの人の目をシリアの現状に向けることに、貢献したいと思う。


この記事を読んで、何かしら感じることのあった人は、
ぜひともこの署名キャンペーンに参加してほしい。
そして、もしよければ、facebookやメールを使って、
この署名キャンペーンのことを、周囲の人に伝えて下さい。

8月15日、日本という国の平和、シリアという国の平和、
そして世界の平和について、願ってみませんか?


NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。

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「マヌーバー」という言葉

僕が起業家としてとても大事にしている言葉の1つに、
「マヌーバー(Maneuver)」というキーワードがある。

尊敬するジャマイカ人の起業家からもらった、大事な言葉だ。

色々な意味を持つ英単語だが、ここで意図している意味としては、
「巧みに動かす、操縦する」といったあたりが近いと思う。

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今から4年ほど前、僕は会社の研修のために米国サンフランシスコで
半年間くらい暮らしていて、その時にルームシェアしていたのが、
そのジャマイカ人起業家だった。彼は僕よりも一回りくらい年上で、
既に2社を起業して売却に成功しているという、すごい経験を持っていた。

当然大金持ちなわけで、週末には何度か彼の持っているヨットで
海に連れて行ってくれた。(なお、そんな彼が僕なんかとルームシェア
してくれたのは、「謙虚な自分を取り戻したい」という理由らしい...笑)


ある時、気持ちよくヨットを猛スピードで海に走らせながら彼が言った。

「おいダイチ。どうして俺たちのヨットは他の奴らより速いか分かるか?」

ふと見ると、僕たちが乗っていたヨットは、たしかに周囲のどのヨットよりも
勢い良く海を疾走していた。ヨットのことなんて何も知らない僕は
当然彼の質問には答えられずに考え込んでいたが、彼はかまわず続ける。

「それに、他のヤツらは全力でエンジンかけているが、俺はエンジン切ってるんだぜ」

たしかに、言われてみれば僕たちのヨットからは何のエンジン音もしておらず、
風の音や水しぶきのあがる音が聞こえている。何とも気持ちがいい。
彼は、潮の流れと風を巧みに読みきって、自然の力だけでヨットを走らせていた。

陽気でおしゃべりなジャマイカ人は更に続けた。

「いいか、大事なのは、この世の中がどんなルールで動いているかを理解することだ。
 そのルールさえ分かれば、あとはそのルールに逆らわずに、それを上手く利用して、
 そこを気持ちよく進めばいいんだ。これがManeuver(マヌーバー)ってやつさ」



マヌーバー


…と、なんともカッコ良すぎる感じで教えてもらったこともあってか、
この「マヌーバー」という言葉は、以来、僕にはとても大事な言葉になった。

世の中の流れを読んで、これから何が起こるかを予測して、
未来の世界では一体どんなものが必要とされるようになるかを考える。

クロスフィールズを起業するかどうかで悩んでいた時にも、
「世の中の流れを考えたら、きっといま帆を上げるのが1番だよ」という
アドバイスを何人かの尊敬する人にもらえたことは、僕にとても響いた。

事業を立ち上げるにあたって、どことなくではあるのだけれど、
「マヌーバー」という言葉を意識できていて、すごく良かったなぁと思う。


そして、いま。

早いもので、クロスフィールズも創業して3年目を迎えた。
これから事業を更に成長させていくことができるかは、
再び「マヌーバー」することができるかが鍵だと、強く感じている。

3年前の自分たちは、何かしらの世の中の流れを捉えることができていた。

でも、世の中は絶えず動いているわけで、一度読んだ潮と風の流れを
頼りに船を走らせていては、絶対にどこかで無理が生じてくる。
これからも継続して事業を前に進めていくためには、
常に、世の中の大局的な流れを巧みに捉えることが必要だ。

でも、少なくとも起業してからの僕はといえば、目の前の事業に対して、
とにかく盲目的にガムシャラに取り組んできてしまっている。

もちろん、それはそれでよかったとは思うのだけど、同時に、
フッと目線を上げて、これからの社会がどうなっていくのかに神経を
研ぎ澄ませるような努力と姿勢とが、いま求められていると感じる。


理由は分からないけれど、急にそんなことが気になった熱帯夜。
あぁ、サンフランシスコにでも行って、優雅にヨットに揺られたいなぁ…


NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。

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2つの嬉しいイベントと広がる仲間の輪

先週、先々週と、僕たちクロスフィールズにとっては
非常に感慨深いイベントが、立て続けに開催された。

せっかくなので、その2つのイベントについてご紹介。


①クロスフィールズ創業2周年感謝祭

クロスフィールズの創業2周年を日頃から応援して下さっている方々と
一緒にお祝いするとともに、この1年間の活動報告をさせて頂きたいと思い、
7月28日(日)に「感謝祭」をコンセプトにイベントを開催させて頂いた。

当日はなんと100名を超える方々にお越し頂き、大盛況だった。
(お越し頂いた方々、本当に本当にありがとうございました!)

クロスフィールズ2周年記念イベント 集合写真

当日のスピーチでも伝えさせて頂いたのだけど、今回のイベントには、
クロスフィールズを創業当初から応援して下さっている方々はもちろんのこと、
実際に留職プログラムに参加された方々や、パートナー企業のご担当者の方々にも
多数ご参加頂いた。(ご家族と一緒に来て頂いた方もいて、それも嬉しかった)

これは、プログラムを「受け取る側」と「提供する側」という
ビジネス上の関係性では、普通起こりえないことなんじゃないだろうかと思う。

色々な意味で、これからの世の中を創っていこうとする「仲間」として
お付き合いできているからこそ、こうした関係性が築けていると、僕は感じる。

そしてこれは、本当に本当に幸せなことだ。
本当に、感謝・感謝です!

なお、イベントリーダーだったスタッフ大原学がイベント当日のために
つくってくれたムービーがなかなかカッコ良いので、よければぜひご覧下さい!




②第1回留職アラムナイギャザリング

そして、2周年記念イベントと同じか、もしかするとそれ以上に感動したのが、
先週末8月4日に開催した留職アラムナイギャザリング(いわゆるOB会)だ。

日曜の午後に半日以上かけて開催するという非常に重たい企画だったにも
かかわらず、これまで留職プログラムに参加して頂いた9名の方々のうち、
なんと7名もの方に参加して頂いた。(しかも、そのうち2人は大阪から!)

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せっかく留職という滅多にない体験を共有している人同士が
集まっているのだから、単なる懇親会をしても仕方がないだろうと、
現地での経験を深い部分で共有するとともに、留職での経験を
帰国後にどう活かしていくのかについて、真剣に語り合って頂いた。

最後には、これからアラムナイとしてこれから何を一緒にやっていくかを
考えたりして、気がつけば、すっかく会社の枠を超えた繋がりができていた。

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↑写真手前(右側)は、もちろん大阪から駆けつけてくれた留職者。さすが!


こうした繋がりから、未来の社会を切り拓くようなことが生まれる
のではないかと、そんなワクワク感が漂う、何とも感無量なイベントだった。

これからも、こんな感じで、感謝の気持ちを忘れずに、
どんどんと仲間の輪を広げていきたいと思います!


NPO法人クロスフィールズ
小沼大地(@daichi0715

※ 当記事はNPO法人クロスフィールズ代表小沼の個人的著述です。

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