鼓舞するってこと

東アフリカ旅行の前日に強行した母校での講演会の感想が届いた。

高校2年生っていう多感な時期の野郎ども180人からの
心のこもった暑苦しいメッセージ、ほんと感動いたしました。
久々に胸が熱くなりました。それから目頭も。(涙のヤスい人間です)

これで共学だったら言うことないんだけどね。
まぁしゃーないか…。男子校バンザイ!!


さて、せっかくなんで思ったことをいくつか。

今回の講演は「青年海外協力隊での1年半」っていうテーマで、
ボクとしては向こうで何をやってた云々の話よりも
「どうして協力隊に行ったか」とか「何を学んだか」を強調したつもり。

で、彼らの感想を読む限りでは、
思った以上に彼らの胸に刺さってくれたみたい。

特に「常にアンテナを張って生活しろ」とか
「決められたレールから抜け出せ」ってメッセージは、
禁欲的な受験生諸君には甘美に響いたのか
ものすごい反響があった。

他にも色んな意見もらったけど、個人的に一番嬉しかったのは
「先輩の話を聞いて、なんだか勇気がでました」とか
「急に大学受験をしっかりやろうと思えるようになりました」っていう声。

割と地味に聞こえるかもだけど、これはほんと嬉しい。
自分にかかわった人をこうやって鼓舞できるってのは
やっぱ最高に気持ちいいもんなんです。

協力隊で活動してるときにも感じたけど、
どんな素晴らしい知識や技術を教えることより、
やる気を出させたり奮い立たせるってことの方に
価値があるんじゃないかって気がするんです。

そんなことを意識せずに自然体で
できちゃうような人に、ボクはすげー憧れます。
まだまだ自分には到達できない境地ですが…



で、もう一つ感銘を受けたのは、人間の成長のスピード。

何を隠そう、ボクは教員免許を持っている。
シリアに行く前には教師になりたいと真剣に考えてた関係で、
今回講演した生徒たちには3年前に教育実習で教えたことがあった。

ちなみにその時も好き勝手やってやらせてもらって、
指導案を無視して途上国を旅することの素晴らしさとかを延々と語ったもんです。
(ほんと、よく免許取れたもんだ)

で、その時に書いてもらった感想と今回のを比べてみて、
奴らの凄まじい成長が見て取れました。
やっぱ何となく自分の意見とかを持ててるんです。
まぁ悩んでるヤツも多いみたいだけどさ。

3年間で人間ってこんなにも成長するんだーって、
そんなことを改めて思い知りました。人間ってスゴい。

自分もこの3年で相当に成長したなぁと思ってたけど、
やっぱ思春期の青年たちの成長曲線は凄まじいっす。

でも、自分だってやっぱ負けてはいられないなぁ。
これからも日々の挑戦と失敗を繰り返して、
とにかく大きな人間になっていきたいっすわ。


うおー

悲しいできごと

シリアで活動中の協力隊の仲間から連絡がきた。

「ヌーラルディーンの父、他界」

メールのタイトルにはそう書いてあった。
親友(ヌーラルディーン)の父親であり、ボクが住んでいた村の村長が亡くなったのだ。
ボクが、死ぬほどお世話になった人だ。

(このブログのプロフィールの写真が村長)

村長の息子たちとは本当に仲がよくって、
村では食事のほとんどを彼の家で食べさせてもらってた。
とにかく時間さえあれば彼の家で時間を過ごしたし、
村を出てからもよく遊びに行っては泊まらせてもらった。
普通は家族しか入れない結婚式に招待してくれた時は、
ほんと涙が出るほど嬉しかった。

それもこれも、村長の優しさがあったからだ。

地球の裏側から来た訳の分からないアジアの若者を、
村長は文字通り「家族の一員」として受け入れてくれた。

ボクが下手なアラビア語で息子たちと話してるのを
ニコニコして聞いてる村長の優しそうな顔、ずっと忘れないと思う。


そんな村長が死んだ。

村を出るときに少しは覚悟してたけど、
もう会えないと思うと、やっぱりすごい悲しいです。



ついさっき、お悔やみの電話を入れた。
息子たちはさすがにみんな元気がなかった。

忘れかけてるアラビア語で必死に聞き取ったところでは、
村長は自宅で友人たちと話をしている最中に突然亡くなったそうだ。
病気とかではなく、全く苦しまずに息を引き取ったとのこと。
村長らしい、おだやかな最期だったようだ。

ちょっとホッとした。

でも、印象的だったのは村長の息子たちの優しさだった。
葬式にも参列できず、電話すらすぐにはかけられなかったボクに
彼らはただひたすら「ありがとう、ありがとう」と何度も繰り返した。

こんな素晴らしい家族に出会えて、心から幸せです。



墓参り、絶対に行かないとね。